多様化する日本のキャッシュレス決済 - 広がる新たな支払い方式

多様化する日本のキャッシュレス決済 - 広がる新たな支払い方式

日本はこれまで「キャッシュレス後進国」と言われてきました。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「キャッシュレス・ロードマップ2022」によれば、日本のキャッシュレス決済比率は32.5%で、1位の韓国の93.6%、2位の中国の83.0%に遠く及んでいませんでした。

しかし2023年の経済産業省「キャッシュレスの将来像に関する検討会」では、日常生活において「7~8割程度キャッシュレスを利用する」と回答した人が54%を占めるなどのデータが示されました。

また、これまでの調査では銀行の「口座振込/口座振替」がキャッシュレス決済に含まれていなかったのですが、これを含めると日本のキャッシュレス決済の割合は67%になるそうです。

いよいよ日本にもキャッシュレス時代が到来しました。

この記事では、小売店や飲食店で導入が進むさまざまな決済手段から、ホテルでの無人決済まで、業態別の最新のキャッシュレス決済事情をご紹介します。

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出典:経済産業省「キャッシュレスの将来像に関する検討会 とりまとめ」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_future/pdf/20230320_1.pdf

小売や外食で使われるキャッシュレス決済

今やキャッシュレス決済は当たり前?

先日、とあるレストランに入ったところメニューがありませんでした。タブレットもありません。テーブルの上には*QRコードが書かれた紙があり、スマホでコードを読み込むことでメニューを見られる仕組みです。当然、最後の支払いもスマホからキャッシュレスでおこなう形式でした。スマホを持っていない人はどうするのだろうと思いましたが、周囲でスマホを持っていない人を探すほうが難しくなっています。

セルフレジでもキャッシュレス決済ならスムーズに

スーパーマーケットでもセルフレジが多くなりました。セルフレジは、有人レジよりもスムーズに見えますが、紙幣や硬貨で支払おうとすると投入に時間がかかります。まとめて受け取ってくれないからです。そこで普段は現金派の人もセルフレジだけはキャッシュレス決済を選ぶ姿が増えています。普段は現金派という人には高齢者が多いのですが、高齢者でもクレジットカードやデビットカードであれば、誰でも簡単にキャッシュレス決済ができるのが多様な手段を持つキャッシュレス決済の良いところです。

タブレットからそのままできるQRコード決済

外食チェーンの飲食店では、各テーブルにタブレット型のメニューが置かれている姿がすっかり定着しました。以前は多くの店で、テーブル番号を伝えてレジで支払う方式が一般的でしたが、最近はタブレットからそのままQRコード決済して、レジに並ばずに店を出ていくことが可能になっています。まだ一部のタブレットのみの対応ですが、今後はどんどん増えていくでしょう。

日本はキャッシュレス決済の種類が多い

複雑に進化した日本のキャッシュレス決済

政府はキャッシュレス決済推進の取り組みを進めていますが、それぞれのキャッシュレス事業者がしのぎをけずっているために、キャッシュレス決済の方法が多すぎるという問題が起きています。あなたはいまクレジットカードを何枚持っていますか?◯◯ペイなどの名前がついたコード決済のアプリはスマホにいくつインストールされていますか?キャッシュレス決済の手段が増えるに従い、利用者も店舗も管理が難しくなっています。

クレジットカードは差し込むの? それともタッチするの?

先日もとある店舗でクレジットカード決済をしようとしたところ「タッチですか?」と聞かれました。クレジットカードを渡せばそれで済むと思っていたのですが、どうやら自分でカードを読み込まなければならないようです。その読み込みの方法に、タッチ式と差し込み式があって戸惑いました。キャッシュレス決済の進展に伴い利用者の負担も増えています。

QRコードを読み取るもの?それとも見せるもの?

QRコード決済でも同じようなことがあります。通常、多様化が進んでいるQRコード決済ではスマホに表示されたバーコードもしくはQRコードをお店側に読み取ってもらうことで決済をするのですが、個人経営の飲食店など読み取り装置がないお店では、逆にお店側が用意したQRコードをスマホで読み取って、代金を入力して支払わねばなりません。知っていればなんてことのない操作ですが、知識がないと混乱してしまいます。

人と顔を合わせたくないときは無人決済が便利

ビジネスホテルに広がるキャッシュレス決済

ビジネスホテルでは、QRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済の導入が急速に進んでいます。セキュリティの観点から、通常はフロントでの精算が必要ですが、各種キャッシュレス決済に対応しており、スピーディーな会計が可能です。

これにより、チェックアウト時の混雑緩和や、非接触での支払いが実現し、ビジネス客の利便性が大幅に向上しています。

レジャーホテルにおけるキャッシュレス決済の革新

キャッシュレス決済は、プライバシーを重視する環境で特に有効です。その代表例がレジャーホテルです。USEN-ALMEXは、この分野に革新的なソリューションをもたらしました。

これらの革新的なシステムにより、お客さまは部屋にいながらにして、すべての決済を完了することができます。有料チャンネルの視聴、ミニバーの利用、さらにはルームサービスの注文まで、IOTターミナルやSPSを通じてスムーズに精算が可能です。

このシステムは、プライバシーの保護と利便性の向上を同時に実現し、レジャーホテルの顧客満足度を大きく高めています。また、非接触での決済が可能なため、衛生面でも安心です。

USEN-ALMEXは、日本のレジャーホテル向け自動精算機でトップシェアを誇ります。プライバシーに配慮した最新のキャッシュレス決済システムの導入をお考えの方は、ぜひUSEN-ALMEXにお問い合わせください。

*QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

<執筆者プロフィール>
・執筆者:内田浩樹
・所属:株式会社USEN-ALMEX 事業企画本部 ビジネスクリエーション部
・経歴:
株式会社USEN-ALMEXに新卒で入社、入社24年目。入社後の最初の3年間は営業部門で働き、その後新製品導入チームに異動し、10年間開発部門に在籍しました。その経験を通じて会計や会社の仕組みに興味を持ち、経営企画に転身し、7年間の経験を積みました。現在は、新しい取り組みやUSEN-ALMEXのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を担当する事業企画本部(旧構造改革本部)で、自社利用システムの導入と運用管理に携わっています。
・保有資格:
マーケティングビジネス実務検定B級、簿記2級、第2種電気工事士、普通自動車免許、防災士など

・アルメックス公式SNS:
Facebook:https://www.facebook.com/almex.jp
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